Interview 開発者インタビュー

株式会社pluszero
取締役副社長 CIO / 博士(情報理工学)
永田 基樹 Nagata Motoki

東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻博士課程修了。
大学院では電力系統や金融システムの安定性解析に関する研究に従事。
社内の自然言語処理プロジェクトをはじめ、自動オークションのアルゴリズム改善による期待収益最大化、ディープラーニングによる自動査定といった人工知能関連のプロジェクトを主導する他、オムニチャネルのためのアプリ開発プロジェクト統括や、複数の新規事業の運営統括に従事。

右脳と左脳を組み合わせた
AIの革新

プラスゼロの独自AI技術"AEI"

我々プラスゼロは、AIを活用したシステム開発や研究開発を行う企業です。特に、AI技術において、右脳型と左脳型の要素を組み合わせることで、より精度の高い対話を実現しようとしています。我々はこのAIの概念を「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」と呼んでいます。

右脳型AIは、ChatGPTのような生成AIのことを指し、直感的に文章を作り出します。一方、左脳型AIは論理的に考えることを得意とします。今のAIは、特に右脳型の技術が進化していますが、単純な知識の生成だけでは誤った情報を出してしまうことがあります。我々は、この右脳型の柔軟さと、左脳型の論理的な分析能力を掛け合わせることで、より正確で信頼性の高いAIを開発しており、それを「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」と名付けました。miraioは、AEIを用いることで、右脳型AIのように、間違った内容を事実のように回答することなく、それでいて、想定外の会話になったとしても、柔軟に対応し正確な回答を導き出すことが可能となっています。

AEI研究の背景

プラスゼロの前身は学習塾であり、生徒に論理的な読解法を教えることに力を入れていました。文章を論理的に分析し、正しい解答を導き出す方法を研究していたのですが、このノウハウをAIに活用できるのではないかと考えたのが出発点です。

AIがもたらす未来―
人との共存

AIの役割と普及

AIが普及すると「仕事が奪われる」と心配する声もありますが、AIはあくまで人をサポートするものです。たとえば、コールセンターでは問い合わせが増えて対応が追いつかないことが多いですが、「PUT」を導入すれば、問い合わせの一部をAIが処理し、人間のオペレーターはより高度な対応に集中できます。これは、単に人の仕事を置き換えるのではなく、より良いカスタマーサポートを実現するための手段です。

コールセンター以外の活用可能性

ITの運用保守や製造業の設計支援など、さまざまな分野に応用できます。たとえば、サーバーの再起動のような定型業務をAIが代行したり、自動車部品の設計チェックを行い、基準を満たしているかを検証することも可能です。

これからのAIの可能性

デジタルヒューマンの進化

デジタルヒューマンの表情やジェスチャーの精度を向上させることで、より自然なコミュニケーションができるようになります。たとえば、オンラインミーティングのように、画面共有を組み合わせたやり取りがAIでも可能になる未来が来るかもしれません。また、顔が見えることで安心感を与えられる場面―たとえば高齢者向けのサポートなどにも役立つでしょう。

AIが社会に与える影響

気づかないうちに、AIがさまざまな場面で活躍する時代がもうすぐやってきます。AIは単なるツールではなく、人間の業務をサポートし、より良い未来を創る存在です。

「PUT」がどのように社会に貢献していくのか、ぜひ注目していてください。

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アップセルテクノロジィーズ株式会社 高橋 良太
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